2008年3月8日土曜日

手作り食へ-2006年8月

僧帽弁は治らない病気だということは理解していても、漢方やホーリスティックケア、食生活をかえることで、どうにか奇跡的に治らないか、治らないとしても進行が止まらないかということを、当時の私たちは切に願っていました。

食事療法や漢方だけでこの病気が奇跡的に治るなどということは、絶対にありえないのでしょうが、当時の私たちは藁をもすがる思いで、色々なことを調べては実行していきました。 そこでまずは、それまでの食事(生肉や鳥のささみ、多少のお野菜以外はNatural Harvestのドライフード)をやめて完全な手作り食に変えることを決意しました。

手作り食にしようと私が決意したきっかけは、僧帽弁不全が発見されたのに、数ヵ月後逆流現象が奇跡的に全くがなくなった(=治った!)というキャバリアの子のブログを読んだからです。そのブログは、残念なことに何かしらの理由で最近非公開にされてしまったのでご紹介はできないのですが、そこに記されていたレシピを元に、我が家でアレンジして作っていた手作り食をできるだけ、記憶に忠実にご紹介します。

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〔材料〕

きゅうり ・人参 ・かぼちゃ ・りんご ・りんご酢

・かぶ ・トマト ・小松菜 ・ごぼう ・白菜 ・ブロッコリー ・大根 ・じゃがいも ・アスパラ ・さつまいも
・その他野菜 ・しょうが(少々) ・にんにく(少々)  

・ひじき ・昆布 ・干しいたけ

・小豆 ・十穀米 

・鶏がら

・そば粉 

・牛赤身肉 ・鶏ささみまたは胸肉

・フィッシュオイル(オメガ3)・エンザイム・フラックスシード 


〔作り方〕
①Aの野菜のみフードプロセッサーで細かくすり潰し、りんご酢を少かけしる。Aの野菜にはアスコルビナーゼが入っているため、Bの野菜と一緒にすると、ビタミンCが破壊されてしまうので、まずは、酢をかけた後、少し加熱しておく。(アスコルビナーゼとは、ビタミンCを酸化して還元作用=活性酸素を除去する能力を失わせる酵素のこと)

②Bの野菜をフードプロセッサーで細かくすり潰す

③Cは、水で戻す。ナトリウムを少なくするため、通常よりながめに水につけて塩気を抜き、その後、フードプロセッサーで細かくすり潰す

④Dの小豆は圧力鍋で煮る。十穀米は炊く。その後、フードプロセッサーで細かくすり潰す

⑤Eの鶏がらでスープを作っておく。鶏がら以外は何もいれない

⑥ ①~③を一緒にし、少々煮込む。(あまり加熱しすぎないようにする)

⑦ ④⑤⑥を一緒にし、最後にFのそば粉をまぜ、一食ごとにラップやフードセイバー(密閉する機械)などで、包んでおく。必要なだけ冷蔵、残りは冷凍庫へ

⑧1食ずつたべる際に⑦を自然解凍させ、Gの牛生肉または、蒸した鶏肉をまぜる。最後にHのフィッシュオイルとコエンザイム等をかける。

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我が家の場合は、この手作り食を土日に数時間かけて作り、大体1週間分作りおきしてあげていました。食材は、心臓病によい栄養素が多く含まれているものを調べ、すこしづつ違うものを混ぜながらあげていました。

最初は、こいぬがこの食を気に入るのかとても不安でしたが、あげてみると、とても気に入ったようで毎食残さずキレイに食べていました。そもそも食いつきの悪い子でしたが、この食事になってからは食欲も増し、初めてから2週間位経つと、見るからに元気になり、毛のツヤも以前よりもとてもよくなりました。

考えてみれば3kgしかない小さな動物ですから、人間以上に、食事がその子の体力や見た目にすぐに反応するのは当たり前かもしれません。でも、実際に手作り食にしてからの、こいぬの見るからの変化には正直とても驚きましたし、どうしてもっと早くから手作り食にしてあげなかったのか後悔をしました。

こいぬは、このころ、本当に少しですが、夜になると咳をしていました。見た目は、今まで以上に元気になり、色艶もとてもキレイでしたが、それでもあの独特な咳の音を聞くと、いつも胸が詰まる思いでした。

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