2008年3月15日土曜日

歯のこと

こいぬはそれまで、1年に一度、スケーリングで歯垢歯石をとってもらっていました。しかし、スケーリングをするためには、全身麻酔が必要でしたので、病気発覚後、今後、こいぬの歯をどうやって歯周病から守るのかこれは、とても難題でした。当時、私たちは、こいぬに歯磨きをほとんどしてあげていませんでした。もちろん何度かチャレンジはしたのですがすごく嫌がるので、あきらめてしまっていたのです。近所の獣医さんからも、「嫌がるならば無理に歯磨きをしなくても、年に一度スケーリングをすれば、大丈夫ですよ」と言われ、その言葉に甘えてしまっていました。

しかし、心臓病になってから歯周病の恐ろしさを知り、その時には、毎日歯を磨きをしていなかったことを本当に後悔しました。スケーリングは、確かにきれいになりますし、飼い主にとっては獣医さんに預ければ済むので簡単な処理です。しかし、1年に1度のスケーリングなどでは、歯周病を完全に防ぐこともできないし、また歯周病菌や毒素は、炎症をおこした歯肉や歯周ポケットから血管に入って心臓や腎臓、肝臓や肺にまでたどり着き、内臓をむしばむこともあるそうです。要するに、毎日の歯磨きをしていなかった事が、何かしらこいぬの心臓に悪影響があったかもしれないのです。

しかも、こいぬは心臓病が発覚した時、前回のスケーリングから既に数ヶ月経っていましたので、歯石も溜まり始めていましたし、また突然、私が歯磨きをはじめてもなかなかさせてくれませんでした。しかし、全身麻酔を伴うスケーリングをさせるわけにはいかず、八方塞がりの状況でした。

心臓病が発覚してから数ヵ月後、確か秋頃だったと思います。こいぬが急にご飯を食べなくなり、顔の右側を床にこすり付けてたり、前足で自分の口の辺りを何度も拭っていた時期がありました。すぐに獣医さんに連れて行くと、それは歯が炎症を起こしているということ。このままでは、歯が抜けるかもしれないし、場合によっては、顔に穴が開く!事もあると言われました。本当ならば、麻酔をして歯を抜くらしいのですが、こいぬは麻酔ができないので、とりあえず、消炎剤のみで様子を見ることになりました。結局、5日ぐらいで炎症は治まり、歯も抜けずに皮膚の穴も開かずに済みました。

このことを機に、いままで以上にこいぬの歯の対処について、色々と調べ、日本ではまだ数の少ない歯科専門の獣医師さんに会いに行くのがいいということになりました。

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