2008年2月24日日曜日

「こいぬは本当に心臓病なの?」

「こいぬは本当に心臓病なの?」

この疑問を払拭するため、(もちろん、心臓病じゃないということを)私たちは、徹底的に情報収集をはじめました。インターネットでは、GoogleやYahoo!で「僧帽弁 犬」「心臓病 犬」とかキーワードを入れながら、とにかくいろんなサイトを探し、徹底的に見ていきました。
また専門学会の本を取り寄せたりとしていきました。人間用の心臓病の専門医学書も読み人の場合、僧帽弁閉鎖不全症は今は外科的手術でほとんどの場合治っているという情報も知りました。

ただ、いくら情報をとっても、結局のところ「こいぬ自身が心臓病なのかどうか」ということは、「心雑音を聞く」というだけではわからないことを悟りました。レントゲンも、心臓肥大の状況をビジュアルで把握するだけですので、極端にいうと「この子の心臓の大きさは生まれつきの奇形なのかもしれない、、、」などと推測しはじめると、これも僧帽弁閉鎖不全症という病気かどうかは言及できません。特に、こいぬの場合、レントゲンでは、あまり大きな肥大も確認できなかったのでそういう意味でも私たちにとっては、微妙な診断だったという感じでした。

また、実はトムズ動物病院で心臓病を告知されてから、私達は懲りずに、もう一つ違う獣医さんに行ったのですが、そこでは、心雑音と心電図をされ、「絶対にこいぬ君は心臓病ではないです」と断言されたこともあり、もう何を信じていいのか、わからない状況に陥っていました。

そんな時、読んでいた、獣医専門学会書のひとつに
JVM獣医畜産新報
「僧帽弁閉鎖不全症の診断と重症度評価-土井口修」
http://www.buneido-syuppan.com/jvm0506.html

というのがあり、この土井口先生は、「心雑音」「レントゲン」「カラードップラーエコー」の3つを総合して、その重症度を評価するという論文を書かれていました。

その論文を読んだ私は、熊本動物病院の土井口先生に失礼と思いながらも東京から先生にお電話をしてしまいました。

私が突然電話をし、今のこいぬの状況を話したところ、先生は、まったく嫌な声も出さず、「それはまだ誤診とも正しいともなんともいえないので、とにかくカラーエコーをしなさい」と助言いただき、日本獣医大学の小山先生のお名前を出され、土井口から言われたとアポを入れたらどうかと言われたのです。
土井口先生には、面会もしていないのに、ここまで助言いただき、とても感謝しています。

こうして私達は、日本獣医大学へ足を運ぶことになりました。

また、これ以上、町の獣医に行っても意味がない、結局、いろいろな情報を得た結果、私たちの行き着いたことは「僧帽弁における逆流現象そのもの」を図ることができる「カラーエコー」で検査する以外にはないのではないかということでした。

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