2008年2月16日土曜日

心臓病が発覚した日-2006年2月

2006年2月、私たちは「こいぬももう8歳になるから、たまには健康診断でも受けてみようか?」という軽い理由から、逗子にあるトムズ動物病院に検査をしてもらいにいきました。

その日の夕方、先生から「心雑音が聞こえるので、レントゲンをとりましたが、心臓も肥大している様子です。これは、僧房弁閉鎖不全症という心臓病ですね」と言われました。こいぬは、とても元気で何一つ今までと変わらない様子でしたし、あまりの突然の通告に、その場では、こいぬの心臓病を信じることができませんでした。先生は「こいぬ君は咳はしませんか?最近、疲れている様子はありませんか?」と聞いてきましたので、私たちはないと思うと答えました。

ただ、実はこの1-2年ぐらい前に、こいぬが夜中に何度か変な咳をすることがあって、それを診てもらう為に、3つの動物病院で、計4名の先生にかかった経験がありました。計4名の先生が診たという理由は、実は、最初にかかった病院の先生は「こいぬ君は、心雑音がするので心臓病かもしれない」といったのですがあまり自信がなかったらしく、同じ病院の他の先生がその場で聴診器を当てたところ「心雑音はない」と言われました。ちなみにその病院は鎌倉では有名なK動物病院というところなのですが、その対応に私たちは信じられなくなり、その後、違う病院に行き、同じように診てもらいました。結局、2つ目の病院でも「心雑音はしない、この子は心臓病ではないですよ。安心していいです」とかなり強く言われました。ただ、その後それでも気になったので、もうひとつ違う病院にも行きましたが、そこでもやはり心雑音はしないといわれ、その時は安心したのです。

トムズの先生に、その時の事を話しましたが、「それから1年も経っているならばそれから悪くなったのかもしれないですね」といわれ、「とにかく心臓病は確かなので、今日から薬をはじめたほうがいいかもしれない。この病気は治すことはできないけど、少しでも心臓への負担を減らすことで、悪化を防ぐことができるのです。本動物病院では、チバセンという人間用の薬を処方していますがどうしますか?」と言われました。

私たちは、すでに心臓病の件ではこの2年間に計5名の先生に診てもらっているわけで、それが突然、やはり心臓病でしたといわれても、何もかも信じられずに、その日は何の薬ももらわずに、帰宅しました。

ちなみに、チバセンとは、ACE阻害薬の一種ですが、人間用のお薬でおもに血圧が高い人などが飲んでいる薬です。血圧を上げる「アンジオテンシンⅡ」という体内物質の生成をおさえます。これにより、体の血管が広がり、また水分や電解質が調整されて、血圧が下がります。心臓や腎臓の負担を軽くする効果もあるそうです。もちろん、その日の私たちは、そんな予備知識もなく、ただ、とりあえず、先生が処方したいといった薬の名前だけ覚えて、その日の夜、インターネットで検索してはじめて、ACE阻害薬という言葉を知りました。

「こいぬは、本当に心臓病なのか???本当だったら、どんな風になってしまうんだろう???」

私たち夫婦にとって、この信じがたいというよりも信じたくもない問いはどんなことよりも最重要事項となり、、この日を境に、追求の日々が始まったのでした。

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